■ヒプノセラピー(催眠療法)とは

ヒプノセラピー(催眠療法)とは、人間の催眠状態を利用した安全で有効な心理療法です。

 

通常の意識(顕在意識)を保ちながら、セラピストの催眠誘導により、心と体を深いリラックス状態に導き、普段は閉ざされている潜在意識(無意識)の入口を開いて問題の原因を見つけだして癒したり矯正したり、自己成長に役立てる事ができます。

 

催眠を説明する時によく出てくる言葉に『意識(顕在意識)』『無意識(潜在意識)』があります。

『意識』とは(自分が何をやっているのか、今はどんな状態なのか、などと自分で分かる心の働き)であり、『無意識』とは(自分が自分の行為に気がつかないこと)です。

 

私たちは、何でも意識していると思いがちですが、実は意識しているのはほんのわずか10%であり、無意識は90%と言われています。

無意識の中に無限の答えが入っています。

 

セラピストは、あなたの潜在意識の中にどのような記憶があり、それがどのように作用しているのかを、あなた自身が認識していくためのお手伝いをいたします。

 

その結果、あなたは潜在意識からのメッセージにより多くの気づきと癒しを得て新たな視点で現在のあなたを振り返り本来のあなたの力や自信を取り戻す事ができます。

本当にやりたいこと、本当に自分が進みたい道が何かを思い出し、本来の魂の目的に向かって真っ直ぐに歩いていけるようになります。

 

■催眠中の身体の中

 

普段、私たちが活動している時は、交感神経が活発に働いていて、休憩時や睡眠時になると副交感神経が動き出します。

 

交感神経、副交感神経とは、自律神経にあって互いに同じ器官に対して、反対の作用をしています。

交感神経は、主に体が動きやすいように働く緊張型、活動型の神経です。

副交感神経は、主に内蔵や器官をリラックスさせて、エネルギーを保存する休憩型、体力回復型の神経です。

 

催眠中は、交感神経が休まって副交感神経が働きだします。

リラクゼーション効果があり、自律神経が正常に戻っていきます。

■催眠状態とは

 

顕在意識(今、認識している意識)と潜在意識(気が付いていない意識)の両方がリンクした状態です。

 

顕在意識が完全に休んでしまっているわけではありません。

 

顕在意識は日常生活で物事を判断する時にいつも使っている意識です。

催眠状態に入ってもいわゆる『意識』はずっとあります。

 

意識を失ってしまったり、やりたくないことをやらされてしまったり、言いたくないことを言わされたり…テレビやショーなどで見る『催眠術』とは違いますので、ご安心ください。

 

セッション中にトイレに行きたくなれば行かれますし、鼻をかみたくなればかむことができます。

疑問や気になる事があればセラピストに質問することもできます。

 

催眠状態のことを変性意識状態、又はトランス状態と言います、

私達は一日に何回もこの状態になっていると言われています。

 

たとえば、テレビドラマやスポーツ番組などを見ている時、あなたは観客の一人であることも忘れて、まるでドラマやゲームで主役を演じているような気分になることや読書をしていて気がついたら何時間も経っていて驚いたという事があると思います。

 

催眠状態というのは、そのような深い熱中の結果生じた意識状態であって、人工的な眠りというような特殊なものではありません。

 

芸術活動や創造活動に集中している時なども一種の催眠状態なのです。

 

催眠状態では心理的には、心の緊張がほぐれ不必要な抵抗がなくなり、普段よりも自分の内面に意識が集中しています。

そして潜在意識の奥底に押し込めていた記憶や感情を思い出しやすくなります。

 

潜在意識に直接アプローチをして自分自身を知り、悩みの原因を探り、傷を癒して本来の魂の目的を思い出しイキイキと生きていけるようになります。


ヒプノセラピーについてのご案内

ヒプノセラピー(催眠療法)はテレビやショーなどで行われる催眠術とは違います。

催眠療法関連の情報による主な次のようなことはありません。

  • 意識を失う
  • 意思を奪われる
  • 心の弱い人がかかる
  • 言いたくない秘密を言わされる
  • 催眠から抜けられなくなる
  • 依存してしまう
  • 魔法、オカルト、、、、、等

意識は起きている時と変わらない状態なので、途中でトイレに立つことも質問することもできます。